手術したその日から噛める?即時荷重インプラントの特徴について解説
インプラント手術は、「1回法」と「2回法」の2つに分けることができます。それぞれ手術の回数に違いがありますが、術後すぐに噛めるようにはならないという点は共通しています。一方、「即時荷重(そくじかじゅう)」という方法であれば、術後すぐに噛めるようになります。今回はそんな即時荷重インプラントについて詳しく解説します。
埋入手術と同時に上部構造(仮歯)も装着
即時荷重インプラントでは、インプラント体を埋入し、そのままアバットメントと上部構造まで取り付けます。もちろん、上部構造は最終的な補綴物ではなく、あくまで仮歯ではありますが、その日から食事をすることが可能となります。ただしh、硬いものはできるだけ避け、仮歯に大きな負担のかからない食品を選ぶ必要があります。
implant image
審美的な問題も解決
即時荷重によって仮歯を装着することで、歯列内の欠損がなくなり、審美的な問題も解決することができます。仕事上、歯がないと困るという方には、極めて大きなメリットといえます。
手術は1回のみ
即時荷重では、当然のことながら手術も1回で終わります。2回法のように、傷口を縫合してインプラント体が骨と結合するのを待つ必要がないからです。とはいえ、即時荷重インプラントでも骨結合(オッセオインテグレーション)が必須であることから、しばらくはインプラントに負担のかかりにくい食事の摂り方を心がける必要があります。
誰でも受けられるわけではない?
即時荷重を行うためには、骨の状態が良くなければなりません。具体的には、骨の高さや幅、奥行きなどはもちろんのこと、骨密度も良好で、インプラント体をしっかりねじ込めることが条件です。即時荷重を適応できるかどうかは、事前の精密検査で判断することが可能です。
dental root treatment
まとめ
即時荷重インプラントであれば、手術したその日から審美性と機能性を回復させることが可能です。いろいろな点で患者さまへの負担を減らすことができる優れた治療法といえます。